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第15回 森田 悠介 さん

BASS ON TVをご覧の皆様、こんにちは。森田悠介です。

今回このようなコラム掲載の場を頂けたということで、これまでの僕を形作ってきた物事、なりゆきと言いますか、そんな所をご紹介したいと思います。
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音楽への目覚め

両親が音楽好きだったので、幼少期から家ではチャーリーパーカーやマイルス、コルトレーンなどJazzのテープや様々なJ-POPが流れていたようです。僕はCASIO製のキーボードでよく遊んでいて、リズムのボタンを押すと「ロック」とか「サルサ」とか色んなジャンルのビートが鳴るので、子供心に「ふむ、これがボサノバか」などと思いながらなんとなく鼻歌を歌ったりしていました。それもメロディではなく、何故か対旋律や内声を好んで歌っていたようです。

ライブとの出会い

小学校低学年の時に、今は亡き伝説のJazzドラマー「マックス・ローチ」のコンサートや「B’z」のアリーナクラスのライブを観て、そのスケール感にはただただ圧倒されました。

目立ちまくるフロントマンは当然凄いのですが、それよりもベースやドラムの渋い仕事ぶりに関心がいった記憶があります。絵日記にも書いたくらいです。

この時なんとなく、「ああ将来は自分もこんな仕事に携わるかもしれない」と、漠然と思いました。

演奏すること、作ること、への興味

小6の時に母の勧めでドラムを1年だけ習いました。ピンクフロイドに衝撃を受けたのもこの時期です。

サウンドトラックにも興味がでてきて、この時期に人生で初めてCDというものを買いました。中学ではギターに触ったりバンドスコアを買ったり、当時流行り始めた「着メロ」の打ち込みで4分音符や3連譜の長さなんかも覚え、編曲の真似事に挑戦した時期です。バスケットボールもよくやっていました(笑)。

高校でベースに転向

高校では、クラシックな音楽理論も勉強し始めました。バストロンボーンなどの他の楽器も経験しましたが、いざエレキベースを手に取ると「これが自分の楽器だ」という思いが強くなり、それからひたすら練習の日々。ROCKからテクニカルなものまで、ジャズフュージョンの名曲など片っ端からコピーに明け暮れたりオリジナル曲を作り始めたりしました。

またこの時期に、CASIOPEAの鳴瀬喜博氏のクリニックに参加し、本人の前で「FREAK JACK」を演奏して面白がってもらった事がきっかけで、音大進学を決意しました。それからまた独学で作曲を勉強したり、ジャズのセッションに足繁く通って、アドリブを必死で覚えました。当然「うまくなりたい」という一心もあったのですが、それ以上に感じていたのは、自分の中に生まれるある種の「爆発的な衝動」を、どうやったら「音楽」で表現できるのだろうという事でした。

大学から外の世界へ

東京音楽大学の在学中は、もちろんアカデミックな部分は沢山学んだのですが、それよりも鳴瀬さんに学んだのは「人間としてどうなのよ」という部分や、本当にプレイヤーとして必要な基礎力の部分。よく言われたのは、「はやく外の世界にどんどん出て、己を磨け」という事でした。

そしてこの時期、友人のドラマーの紹介で、Jeremiah Trustyというシンガーを筆頭にしたゴスペルクワイヤーの演奏ツアーに参加したことがきっかけで、頭ではなく全身全霊で体感して表現する、音楽の深い部分やGrooveについてよく考えるようになりました。

また、当時Clubシーンで知り合ったDJ/プロデューサーと共に様々な音源制作の現場に参加させてもらえたりした事も、貴重な経験でした。エンジニア的な目線で音を捉える事もこの現場で教わり、感謝しています。

ai kuwabara trio project (リンク)

大学卒業と同時にピアニストの桑原あい氏と出会い、共に演奏する機会が増え、トリオ編成での活動が多くなりました。

ピアノトリオという編成はアンサンブルとしてはかなり最小単位、しかし無限の可能性があると感じていたので、早いタイミングでこういうピアニストと出会えたのは幸せな事だと思っています。

このプロジェクトでは、僕はベーシスト兼共同プロデュースとして活動しています。

当初は桑原と共にアルバムを自主制作して活動していたのですが、昨年はyoutubeやTwitter、口コミで広まり、現在のリリース、また活動の広がりに結びついていきました。これは本当に周りの方々に感謝してもしきれない、ありがたい事です。

Dominique Di Piazzaとの出会い

2013年に入り、兼ねてより念願であったヨーロッパへ渡りました。2週間という短い滞在でしたが、ベルリン、パリ、ベルン(スイス)と周り、ジャムセッションやストリートライブ、コンサートの機会にも恵まれました。

パリに住むDominique Di Piazza氏の自宅を訪れ、2時間のレッスンを受けました。右手のテクニックやハーモニー、インプロビゼーションについての考え方などトピックごとに丁寧に解説してくださいました。しかし情報量が多く、とてもその場では理解しきれず、「何か他に聞きたいことは?」と聞かれ、僕は「enough.(もう充分です)」と答えました(笑)。本当に親切な方で、次の日パリの小さなライブハウスでのライブに招待してくれました。貴重な経験となりました。

23.06.2013 Ai Kuwabara Trio Project at the Ono, Bern, Switzerland by Juan Carlos HernandezAi Kuwabara - pianoYusuke Morita - bassDavid Steinacher - drums使用楽器について

在学中は色々なメーカーを試してきましたが、現在は今年30周年を迎えた国産のTUNEというメーカーの、PHOENIXというブランドの5弦、33インチのカスタムモデルをメインで使用しています。また数年前に中古で手に入れたGAPというハイエンドモデルも、その暖かい音色が気に入り、一度大破したものの改造に成功して再び使用しています。他にはフジゲンの4弦ジャズベース、MUSICMANスティングレイをフレットレスに改造したものも持っていて主にレコーディング仕事で使用します。

エフェクターは最近はコーラスやシンセベース、オクターバーにボリュームペダルなどがメインですが、WAXXのモディファイ(改造)製品や、バッファーなど音質に関わる部分も好んで使用しています。しかし最終的に大事なのは自分の指だけでしっかりタッチやダイナミクスをコントロールして出したい音が出せる事、楽器そのものを鳴らしきる事があくまでも前提だと考えています。

今後の展開

まずは目の前の事、トリオでの活動を着実にこなし成長していきたいです。

ヨーロッパでの文化的な経験がとても大きなものだったので、再びヨーロッパ、それ以外でも、様々な国で演奏してみたいです。

将来的には、以前ストリングスカルテットを入れた大きな編成のライブをしていた時期もあるので、そういった作品を改めて作ってみたいとも考えています。

プレイヤーとしても作り手としてもそうなのですが、自分の中に日々沸いてくるエネルギーや感情を、「音楽」という形に変換できていければと思っています。そして、その時その時で自分を成長させてくれる様々な出会いや出来事に感謝しながらこれからもベースを弾いて音楽を作っていけたらと思っています。

今後のライブ情報

●2013年9月8日 18:00〜
東京JAZZ –The HALL- @東京・国際フォーラムAホール
http://www.tokyo-jazz.com/
●2013年10月30日 20:00〜
SAPPORO CITY JAZZ in 東京 @明治神宮外苑特設テント
http://sapporocityjazz.jp/p_intokyo/
(いずれも、ai kuwabara trio projectでの出演です)

●森田悠介 WEB サイト
http://yusukemorita.jimdo.com/

●ai kuwabara trio project WEBサイト
http://www.aikuwabaratrio.com/

One Comment

  1. 内山 健太郎
    内山 健太郎 2013年8月22日 at 6:24 AM . Reply

    待ちに待ってました*\(^o^)/*
    これからも、人間森田悠介を思う存分表現して下さい。
    益々のご活躍期待しております。
    また名古屋にもLIVE来て下さいネ♪( ´▽`)

    追伸
    東京ジャズ、テンションはそのままでいつもと違う更に尖んがったステージ期待しています。

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