Aria SB-1000

Aria SB-1000と聞いて、なつかしなーと思われる方は、ちょっとお年かな。。。
もともとは、荒井貿易さんが1970年代から90年代に発売していた、ジャパンオリジナルデザインのベースです。最近、リイッシュー版が発売されて未だに健在ですね。


当時は、なんとJAZZべのイメージしか無い”マーカスミラー”も使っていたり、デュランデュランのイケメンベーシスト”ジョンテイラー”が愛用していたり、ジャックブルース、ウィル・リー、ポールジャクソン等が愛用していた、日本のオリジナルベースとしては、かなり世界的に認められた楽器だったんですね。

特長は、なんと言ってもARIAお得意のスルーネックですね。そのおかげで、ネックヒールが完全に無いヒールレスカッタウェイとなっており、ハイポジションの運指が非常にやりやすい事があげれます。また、独自のBBサーキットというアクティブ回路の搭載で、1ピックアップながら様々な音色バリエーションが出せるようです。

私と、SBの出会いは、学生時代にさかのぼります。当時、フュージョンバンドでサポートギタリストをやってもらってた先輩のバンドのベーシストがSB−1000をもってらして、一度だけ弾かせてもらった事があります。
そのときはジャズベになれていたので、とてつもなく重くて弾きにくいという感想しかなかったです。
(昔のSB−はどうもかなり重い材を使っていたようです)

ただ、形とかネックの感じとか結構気になる感じだったので、いつかはちゃんと試奏してみたいなと思っていました。

 

SB

先日、たまたま近所でその頃の中古が入荷したとの事で、試奏しにいってきました。
かなり使い込まれている感じで、サビもあり、指板の削れもありけしてよい状態という訳ではなかった個体ですが、ネックは全く反っていなく、ブリッジで弦高を調整してやると割と弾きやすくなりました。

今回のは1ピックアップではなく、2ピックアップでBBサーキットではないようなアクティブタイプでしたが、なかなか元気のよいパキパキサウンドを出してくれました。ワーウィックのパキパキとはちょっと違う感じです。私的にはSB−の音の方が好みでした。で、不可解なのが、トーンコントロールと思われるツマミですが、単純にハイをカットしているのではなく、どうもブースト周波数を可変しているような感じです。大胆な設計ですが、劇的に音が変わり面白いです。弦がなってる最中に動かすとワウのようになったりします。
ただ、使えそうな位置は割と限られている感じですね。ポイントによってはかなり電気臭い音になってしまいます。
私がいちばん気に入った点は、実はこのネックなんです。
普通は、ナットから指板エンドに向かって徐々に広がっていって、弦間19ミリとかに広がる訳なんですが、これはナット側が広く、指板エンド側が狭いという弦間の変化が少ない丸太ん棒のような感じです。最終弦間はおそらく、4弦なのに16mm位でしょうか。これでも、問題なくスラップできるし、ハイポジションでの左手がかなり楽です。弦トビフレーズもウソのように軽く弾けてしまいます。ブリッジ側でピッキングしても弦間がそれほど広くないので、手の大きくない私にはかなり楽でした。ネックも厚めで最近の流行からすると逆行するような設計ですが、これが以外に自分にはぴったりきました。マーカスも、この弦間でバリバリスラップしてたんでしょうか。今時の新品の楽器にはなかなかないセッティングなので、中古のSB-は貴重ですね。(リイッシュー版はこういう仕様ではないようです)ブリッジもかなりゴツいブラスの固まりみたいなもので、しかも落とし込みされています。おそらくこの辺のゴツい感じは、当時マツモク在籍、アトランシアの林氏の設計思想が出ている感じです。昔弾かせてもらったときの悪い印象は、どっかにすっ飛んでしまった感じです。
やはり当時のメイドインジャパンは良いですね。