FISHMAN AURA アコースティックシュミレーター
今回ご紹介するのは、アコギのピックアップ等でおなじみのFISHMANの”AURA ACOUSTIC IMAGING"という、ペダルタイプのアコースティックシュミレーターです。エレアコの世界では、FISHMANはかなりの採用率でそのポテンシャルは高い事は、周知されていますね。
この"AURA" も、実はアコースティックギター用なんですね。で、それぞれのボディのタイプによってドレッドノート、ジャンボ、コンサート、オーケストラ、ナイロン、12ストリングスという6つのタイプに分かれています。かなり徹底して設計してる感じがしますね。
それをなぜベースに使おうかと思ったかといいますと、フレットレスベースによく使われているピエゾの音なんですが、場合によってはすごいいい感じに使えるんですが、どうしても独特のアタックがべちゃっとなった音になり勝ちです。私の楽器も他のピエゾの楽器に比べれば非常に良い方なんですが、どうしてもピエゾっぽい(ギターで言うとオベーションのような音)が見え隠れします。
それに、以前所有していたエレアコベ(タコマ)のなんともいえない空気感のある音が欲しいときがあるんですね。
きっかけは、youtubeのこのデモでした。
フランス語なんでなに言ってるかよくわからんですが、音を聴くと一目瞭然ですね。ペリペリのピエゾ音が見事にマイクで生音を拾ったようになってるんです。これを使うと、もしかしてソリッドベースもエレアコベに変身できるのではという思いつきでした。
とはいうものの、これ、結構お高いんです。定価で44100円という高級エフェクター並の値段です。ちょっと試しに買ってみてという訳にはいきません。たまたま、三ノ宮の行きつけの楽器店リードマン三ノ宮店さんでドレットノートとオーケストラの2タイプを在庫しておりましたので、早速自分の楽器をもって試奏に伺いました。2つのタイプを比べて、オーケストラタイプは、低音がなくなり全く使えませんでした。それもそのはず、これはマーチンで言うところのOOOタイプ(森山良子さんのギターと言った方がわかりやすいでしょうか)の小振りなボディ用でした。ドレッドノートは、割と使える感じ。特に、ラインで聴いたらかなり効果があるのがわかります。割とという表現をしたのは、実はこれ、一つのタイプで16音色を持っているんですが、それが何を意味する番号なのかは全くわかりません。16個の中で、全く使えそうにないのもありましたので割とと言う感じでしたね。
後日、そういう事ならという事で、ジャンボの方も取り寄せいていただける事になりました。結果から言うと、ジャンボの16個の音は、ベースに使うとどれも似たり寄ったりで悪くはないが、お買い得感がないかなと思います。それに比べ、ドレッドノートはかなり16個それぞれ個性的な音が出るので、意外な発見があるかもという期待で、ドレッドノートを購入しました。
では、ベースに使った場合の音の変化を聴いてみて下さい。取材予算の関係で、プロに頼めませんでした。自前の演奏です。演奏のまずさはご勘弁。
まず、アクティブのフレッテドベースです。(HISTORY bartorini) 弦も普通のラウンド弦です。
| ノーマルの音 | |
|---|---|
| 16番の音(割と深め) | |
| 12番の音(割と深め) |
続いて、フレットレスベースです。これは、ピエゾのみでブラックナイロン弦です。(Veillette MKIV 5st)割ともとの音でもいい感じなんですが、効果の程を聴いてみて下さい。
| ノーマルの音 | |
|---|---|
| 16番の音 | |
| 5番の音 |
- 2本持っていかなくていい。(^^;
- ハウリングに悩まされる事がない。
- フレットレスベースのロングサスティーンはそのままに、アコ感を足せるので、アコベのように高音で音が詰まる感じがない
- フレットレスベースの弾きやすさをそのままに、エレアコベの音が出せる。
- ステージでの持ち替えが少なくなる。
かなりレアな使い方しか出来ないアイテムのような気がしますが、例えばステージで1曲だけ、最近流行のアンプラグドをやるパターンもありますね。ギターがアコギになると、とたんにベースだけ違う世界になってしまいますが、ペダルをオンするだけで、音色はなじみますね。(ルックスはどうしようもないですが)それに、1曲のためにエレアコベを買って練習するのもつらいものがありますし。
まだ、これをベースに使おう等と考えるバカなやつは、たぶん私位かもしれません。でも、結構面白いと思いましたね。新しいベースの使い方が出来るかもしれません。今のウチに手を出してみるのもいいかもしれませんよ。最後に、ちょっとリバーブなんかをかけてみて、フレットレスで適当に遊んでみました。
弦のタッチ感がでるのは、かなりいいでしょ?ピアニッシモでも、ちゃんと擦るようなタッチが出るのは、鳥肌もんです。
確かに、ちょっとエフェクターと考えると高いですが、安いエレアコベを別に買ったと思えば、妥当かなと思います。もっと安いアコースティクシュミレーターもありますが、ちょっと別物位の差はありましたね。本体の質感も、かなり高級感のある良いデザインです。さすが、高いだけの事はあります。特に、レコーディングで威力を発揮するのではという感じです。


