楽器フェア取材後記
遅ればせながら、2007楽器フェアの取材に、横浜まで行ってきました。
2日間に渡って、ベースを中心に見てきましたが、全体的には特に大きな新規発表等目につくものが少なかったです。その中で、ちょっと気になる楽器を写真でコメントしてみたいと思います。
フレットレス ¥1,200,000
ベースセンタークロサワさんのブースでは、ZonやElrick,MTDなどハイエンドのベースがずらりと並んでいました。その中で、目に留まったのがけったいな(奇妙なの関西弁)形が印象的な、超ハイエンドベース"Ritter"です。なんと、120万です。
50万円までのベースは、結構弾いた事があるんですが、100万円越えになるとちょっと試奏するのに勇気が要ります。
勇気を出して、初めての告白。。。。
”あのー、試奏しても良いですか?”
”どれでしょうか??”
”えっと、、、ritter... って弾いても良いですかね。。”
<絶対、高いのでいやがられると思ってましたが。。。>
黒澤楽器の千葉さんは
”あ、いいですよ、これいいでしょ?”
<意外にあっさりオッケー。フェンダーは試奏もNGだったのに。でも買わないよ。。>
取り外してみせてくれたこのベース、なんと、ネックの裏が金箔張り!どんだけバブリーやねん。
ま、一応ちゃんとクリアで塗装がしてあるので、弾いてもはがれる事はないですが。。。
膝に乗せた印象は、このけったいな形が、意外に素直にふぃっとしてしまいます。違和感ないんですよ。
でも、すごい存在感です。
シールドつないでもらって、さあ音を出してみようと思ったんですが。。。。。
これ、ごらんのようにライン無しフレットレスなんですが、日頃弾いてる楽器がライン無しなんで、大丈夫と思っていたら、なんとこいつ(失礼)、サイドポジションマークも12フレットにしかありません!ドン引き。。。
音感ないやつは弾くなと言わんばかりの設計思想。もうええわ、なんでも。。。とりあえず音出すだけ出してみましたが、ものすごい密度の濃い感じの音です。ただ、金箔張りの異様な威圧感で正常に判断できてないかもしれません。(視覚的バイアスがかかってるかも)ものすごくしっかりした音と作りは、間違いないですが。
これは、黒澤楽器さんも言ってましたが、弾く人を選びますね。私では、とうてい太刀打ちできないです(T_Tp
Analysis Plus純金たんまりシールド ¥1,000,000
サイトはこちら>
この純金のは、たぶんショー用に作ったのかなと思っていましたら、普通にラインナップに入っているんですね。どんな音の変化があるのか、比べてみたかったところですが、残念ながら試奏環境が用意されていなかったので、写真だけ。
bass maniac の企画で、実はシールドの試奏比較を考えているので、うまく行けば、PRO YELLOW OVAL は、サイトで比べてもらえるかもしれません。
ま、しかし、どんな人が買うんだろ。。。。
Alembic(Sleek Elite)
お世話になってるスリークエリートさんの、今回のサプライズ発表だそうです。 どうも、日本の正規代理店がちゃんと決まってなかったそうです。
今回、日本での窓口はスリークエリートさんがやられるそうです。
アレンビックって言うと、スタンリークラークが有名ですが、私がアレンビックを初めて知ったのは、あの布施明がテレビでアレンビックのギターを弾きながら、『君は薔薇より美しい』を歌ってた記憶があります。”高いギターなんです”ってさんざん自慢してたのが最初です。(年がばれるか。。。)
そんな事はさておいて、いわいるショートスケールのスタンリークラークシグネチャーモデルは、いろんなところでたまに見かけますが、このお尻がオメガシェイプになってるのは、この時初対面でした。
まあ、しかし工芸品ですね。単なるベースの域を出てます。フェンダーシェイプでないオリジナルのデザインでこれだけ完成されているデザインは、アレンビックならではって感じです。実際に見るとやっぱりすごい存在感ですね。布施明が自慢するはずだ。。。ってそこにもどるんかい!
Rick Turner ルネサンスベース:フレットレス
アレンビックつながりですが。
これは、特に新しい楽器ではないんですが、私にとって結構意味深い楽器だったんで、取り上げてみました。
こいつの5弦の中古を実は、ほとんど買う寸前だったんです。
アメリカの楽器屋だったんですが、一旦送金するも、経由銀行の関係で、送金されずにもどってきてしまい、”あー、なんか縁がない気がする”ということで、あきらめてしまった経緯があります。
大昔に一度神戸で、試奏した事があったんですが、そのときはあんまり真剣に買う気がなかったので、あまり印象に残ってなかったんですが、この機会に再度音を確かめてみたくなりました。
さて、試奏をお願いして膝に乗せてから、更なる試練が。。。
”びりびり”って激しく感電。担当の方はあまり感じなかったようですが、どうも感電体質なのかもしれません。
つくづく縁のない楽器だ。。。
と思いつつも、弾いた感じはすばらしかったです。
豊かな響きなんですが、けしてブーミーではなく、弦の弾いたタッチもしっかり出ているかなり理想に近い音でした。何とも言えないアコースティック感と、ネックの感じは、以前弾いたときの印象より、格段に印象深かったです。こういうちゃんとしたアコースティック系のベースが国産ではないんですよね。。。
うーん、ごり押しで買っておけば良かったか。。。。
Zodiac Works Semi acoustic
ちょっと地味目のブースでしたが、その中でこのメイプル指板のフレットレスに目が止まりました。(写真が良いのがとれなかったので、サイトのをおかりしました。)
ピエゾオンリーで、メイプルのコーティング指板のフレットレスだったんで、けっこうぱきぱきの音がするかと思ってたんですが、実によい頃合いの中域ので具合で、ぱきぱきでもなく、ピエゾのペランペランした音がしなかったです。オリジナルのピエゾっぽいですが、FISHMAN製とのことです。メタルのこういうブリッジも珍しいです。
どうも、プロト的な位置づけのようで、”なんか改良したら良いと思う展があればお聞かせ下さい”と、今後も進化しそうな担当さんのお言葉でした。(しかし、プロでもないのにええのかいな。。。)ので、延長指板が欲しいとリクエスト。実は、ZODIACさんってあまり良く知らなかったんですが。(ええかげんな。。。)
形はあんまり好みではないですが、すごい好感触な楽器でした。それというのも、この妙な形のフィンガーレストの性かも知れません。
粘土かなんかで沢山のプレーヤーに弾いてもらって、凹んだところをかたどったのではと思うような形でしょ?これが、実に”ここに指おくと、よいおとがしまっせ!”と、誘導されているような、良い位置にへこみがあるんですねぇ。これだけ売ってくれないかな。。
YAMAHA RBX 4A2 WAG
最後は、メジャーメーカーとして大々的に出展していたYAMAHAです。
従来のBBやTRB等はもちろんすばらしいんですが、今回目に止まったのは、超軽量ベースRBX 4A2です。まず、見た目がかなりハイテックな感じで、プラスチック製のような感じです。コントロールも、色の変わるLEDでいかにも現代的という感じです。
本体はファカルタという木とアガチスという木を使っているらしいんですが、3キロちょっとという軽量になっています。持った感じも羽のような軽さです。こういう楽器が求められてるってことは、やっぱり女子のベース人口が増えてきたってことでしょうか。それとも、若い衆の体力低下か。。。
軽い楽器(バイオリンベースみたいな)は、ネックの方が重くなり勝ちなんで、ヘッド落ちするのが問題ですが、その点もうまい事処理してる感じです。(全く落ちないではないですが)音は、試奏環境にもよりますが、結構電気!って言う音です。近いと言えば、ジョンマイアングモデルの新しい方に近いかな。。。ただ、値段が7万万円強なんですよね。初心者が買うかな。。。。エレクトロニック系(死語か)のバンドなんかだとビジュアル的にも良いのかなと思いますね。でも、従来のベースとは違うタイプの楽器ですね。ヤマハさんはよくこういう革新的な事をするんですが、生産中止になってから再評価される事が多いのはなんでだろ。


